毎晩イカになりながら(2015年春~初夏)


Posted on Jul 14



2015年春~初夏にかけて、読んだまんがや映像などをメモ。でも実は、Wii UのSplatoonを購入してから夫婦でハマってしまって、ゲームに費やしている時間が圧倒的に多いかもしれません。


まんが、その他
  • 中村明日美子『卒業生』『同級生』『OB』
    • 周りの友人からの高評価が悔しくて敬遠していたけれど、想像通りとてもよかった。
  • 諸星大二郎『あもくん』『魔障ヶ岳』
    • これらも大変良し。
  • 海野つなみ『回転銀河』
    • 友人に勧められて。結構怖い。
  • 手塚治虫『紙の砦』『火の鳥』
    • 『紙の砦』は、たまたまAmazonでfor kindleのセールをやっていたので読んでみたら、戦時中の作品がとてもよかった。
  • 魚喃キリコ『痛々しいラヴ』『blue』『water』『南瓜とマヨネーズ』『strawberry shortcakes』
    • すべて既読だけど、休日の午前中に読みたくなったので。
  • 志村貴子『娘の家出』
    • 当然のようにものすごく良い。
  • ジョージ秋山『告白』
    • ジョージ秋山が好きな同世代に出会えるのはいつの日か。
  • 岩明均『骨の音』
    • 良かった。
  • 伊藤理沙『微熱なバナナ』『おるちゅばんエビちゅ』
    • 頭を一切使いたくないけど、何でもいいわけじゃない時に。
  • 水木しげる『日本幸福哀歌』
    • 読み応えあり。
  • 新井英樹『空也上人がいた』
    • ものすごく良かった。キツイけど。
  • 山野一『四丁目の夕日』『そせじ』
    • いつか読まなくてはと思いながら手を出せなかった『四丁目の夕日』が最高にしんどくて良かった。さらにそこからの『そせじ』は秀逸で、この時期まんがとの出会いに恵まれていたな。
  • ねこぢる『ねこ神さま』
    • 山野一から。もっと不条理かと思っていたら、なかなかどうして理解できてしまっておもしろくて切ない。
  • 松田洋子『好きだけじゃ続かない』『私を連れて逃げて、お願い。』
    • Amazonのおすすめで珍しく気になるものが表示されたので読んでみたらこれもヒット。美しく辛い感情はいつか忘れてしまうのだろうか。
  • 西原理恵子『ぼくんち』
    • 長い人生、読みたいものを残しておいたほうがいいだろうと思ってとっておいて、そろそろ、と思って読んで号泣した。
  • 山本秀夫『殺し屋1』
    • おもしろいけど痛い。
  • 荒川弘『百姓貴族』
    • うわさには聞いていたけれど大変良い。この人はまんがの文法を最初から理解して生まれてきたのでは、と思うくらい。
  • 佐藤健太郎『魔法少女オブ・ジ・エンド』『魔法少女サイト』
    • 学生に勧められて読んだらものすごくおもしろい。
  • 田房永子『男しか行けない場所に女が行ってきました』
    • AKB考は秀逸。もっと斜に構えた文章を想像していたけれど、相当苦しい思いをして勝書いているんだろうな、と思った。そこが良かった。
  • 石田スイ『東京喰種』
    • 今更ながら、で読み始めたら、なんでか止まらずいつの間にか全て読んでしまった。
  • 沙村広明『おひっこし』
    • メタなギャグ。
  • 山田参助『あれよ星屑』
    • のらくろのような良さ。


映像
  • ダウントン・アビー
    • 海外の大河ドラマみたいな感じ。気高い貴族たちの立ち振る舞いと、年を経て移り変わるドレスの美しさも必見。

ポール・J・シルヴィア(2015)『できる研究者の論文生産術』


Posted on Jul 7



できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書)

文章を書くことが難しくて泣きたい、というのは毎日のようなもので、話題になっていた書籍に手を伸ばしました。大切だと思った箇所を以下に抜き書きし、それらに対応して私自身が実践し始めたことをメモします。

  • 書く時間は、その都度「見つける」のではなく、あらかじめ「割りふって」おく(大切なのは規則性)
    • 時間割同様、Googleカレンダーに「執筆コマ」を入力
  • 執筆に必要な作業は、作業の種類を問わず執筆時間中に行う
    • 目標設定、先行研究調査、分析、推敲など
  • 執筆日ごとに具体的な目標をリストアップする
    • これも、Googleカレンダーに目標/成果を入力
  • 文章は整理してから書く

  • 論文の書き方

    • タイトル:抽象度のバランスが重要
    • アブストラクト:検索用キーワードを意識
    • 序論:第一段落は研究のきっかけと正当性、第二段落は過去のレビュー、第三段落は「本研究~」で始める
    • 手法:実験手法への参照、および基準等の根拠や妥当性
    • 結果:論理的な順序で記載、結果と得られた知見の意味するところ、図表の活用
    • 考察:研究で得られた知見の要約、問に対してどのような貢献があるか
      • 総合考察の場合:一歩退いて他の理論や先行研究に照らして検討



東郷雄二(2009)『新版 文科系必修研究生活術』


Posted on Jul 7



文科系必修研究生活術 (ちくま学芸文庫)

本書では、文科系と呼ばれる学問領域での研究方法について、具体的に説明をしています。文科系で研究活動をする立場として、自明なこともあれば改めて気を付けなければいけないと思うこともありました。下記、自分にとって大事だと思う点をいくつか抜き書きします。

  • 論文とは:特定の学問上の問題について、十分な論拠をもとにして、主張や証明を行う、論理的に構成された著作(p.156)

  • 研究環境を作る

    • 研究仲間を持つことで自身を相対化
      • 読書会や勉強会を組織、論文の抜き刷りを送りあう
    • 耳学問で自分の幅を広げる
  • 研究テーマを選ぶ

    • 学会誌を片っ端から読み、ピンとくるものを探す
    • 学会や研究会のテーマを参考にする
    • 短期的テーマと長期的テーマ(一生かけて追及)の両者を常に持つ
  • 研究方法を学ぶ

    • 先行研究
      • 探し方:参考文献表からたどる、論文誌および論文DBを活用
      • 管理:京大式カードやDBを作成
      • 記憶:本を汚す(書き込み)、本棚に並べる
    • 論文執筆
      • テーマ決め
      • 参考文献調査、整理
      • 問題設定
      • 調査・実験
      • 論文のアウトライン作成(項目間の抽象度に注意)
      • 執筆(序は最後)
      • 推敲と赤入れの繰り返し
  • とにかく最初は就職できる所に就職しなさい(中略)十年たってあたりを見回してみると、みんなそれぞれ落ち着くべきところに落ち着いている。着実に業績をあげていれば、必ずよそから引き抜かれるものである。(p.285)



授業でのピアレビュー


Posted on Jul 7



グループでの演習が中心となる授業をいくつか担当する中で、最近、ピアレビューの重要性を感じています。今までは、(中間発表)/最終発表など、段階に応じて発表をするという形式を採用してきましたが、今回、(中間)発表前に、ピアレビューを設けています。

ピアレビューのやり方は、グループ同士で発表を行い、それに対してアドバイス等を行うというものです。すると、ただリハーサルを行い本番に挑むよりもいい発表を聞くことができます。

考えてみると、私自身も、学生の頃発表が苦手で、とにかくその時間をやりすごせばいいや、と思っていた節がどこかにありました。しかし、レビューを挟むことで、やや客観的に自らの発表の至らない点に対峙することができます。また、他のグループを見ることで、いい点を参考にすることもできるでしょう。さらに、今後このような発表をする際の手順としても学びがあります。

不思議なことに、教室全体に向けて発表をするよりも、ピアレビューの方が誠実に取り組んでいる人がほとんどです。教室全体に向けた発表はどこか他人事なのかもしれません。今後、発表前にピアレビューを組み込んで授業を設計していきたいと思います。



IT × 家事育児 LT大会&交流会!!


Posted on Jul 2



IT × 家事育児 LT大会&交流会!!に参加、LTをしてきました。たまたま、以前書いた家庭を支える技術Advent Calendar 2014をご覧になってくださった運営の方からお声掛けいただいたことがきっかけです。最初は、家事も苦手で育児にも携わっていないのに大丈夫だろうか、と心配をしていましたが、参加して、ウェブ業界を中心にご活躍なさっている先輩方のお話をお伺いできて、大変心強い気持ちになりました。我が家も、もっともっと家庭をハックしていきたいです。

LTでは、我が家で実践しているいくつかの例をご紹介しました。Googleスプレッドシートなどを活用して、簡単なスクリプトで動くものを作るのはとても楽しくとっつきやすいので、ぜひ今後、多くの方にチャレンジしていただきたいな、と思っています。そして、そういうものの作り方を電子書籍としてまとめていきたいな、とも思っています。



毎日、Amazonの特定商品の価格を取得する


Posted on May 16



毎日、Amazonの特定商品の価格を取得するGoogleスプレッドシートを作成しました。元々、担当授業でもスプレッドシートを活用してスクレイピングを試みていましたが、アクセスしたその瞬間のスナップショットを取得するというものでした。定期的にスクレイピングする方法も行ってみたいと思い(例えば、何かのスコアを毎日取得するなど)、今回、Amazonの特定商品の価格を例に行いました。下記のA列、B列に毎日データが追加されていきます。グラフ化等行うと面白そうですね。


使い方

  1. 上記で公開しているシートをコピー
  2. E1セルに任意のAmazon商品ページを入力
  3. トリガーを設定(私は、毎日取得という方法にする予定です)

シートをコピーして使用しない場合は、下記のコードをスクリプトエディタに貼り付けて使用します。


参考



食べログ自由が丘マップ(試作)


Posted on Apr 25



担当科目「ソーシャルメディアの活用」にて、自由が丘のグルメ店舗のテキスト分析をおこなう予定のため、その補助資料として、自由が丘のグルメ店舗マップを作成しています。食べログの自由が丘エリアのデータを対象として、ジャンルおよび価格帯に基づいてマッピングするというものです。

自由が丘エリアの店舗数は約600と多いため、営業時間別に、昼のみ営業、夜のみ営業、昼夜営業の3マップを作成していきます。今回は、試作として昼のみ営業している店舗をマッピングしました。店舗名隣の数値は食べログのスコアです。

マッピングだけではやや寂しかったので、各店舗へのハイパーリンクをプレビューする機能もつけました。プレビューは各店舗の個性が出ていて、見ているだけで楽しくなります。ただし注意点として、Google検索で「店舗名 AND 自由が丘 -食べログ」と検索して最初にヒットしたページを表示しているので、多少、リンク先に間違いがある可能性もあります。(外部サイトでのiframeの埋め込みが禁止されているいくつかのページはブランクとして表示されます。)

これから、昼夜営業版、夜のみ営業版のマップの作成と、自由が丘店舗全体のデータの傾向を見ていきたいと思います。

参考



Google APIでジャニーズを見る


Posted on Apr 19



GoogleのAPIで遊んでみよう、ということで、ジャニーズ事務所のタレント名で検索をしてみました。


GoogleサジェストAPI

Google検索そのものとAPIとでは結構データが異なるところが少し気になりますが、タレントそれぞれのどのような点に関心を持たれているかがわかる、面白いデータだと思います。ざっくりと見た印象では、やはり恋愛系のキーワードと共に検索されることが多いようですが、他には、ジャニーズの他メンバーと共に検索されることが多い点が興味深かったです。仲がいいかどうか、などを調べるのでしょうか。また、家族や学校について、あるいは身長が検索されているという点に関しては、マスメディアによって作られたイメージの外側に思いを馳せているのかな、と感じました。

ほかに面白かった検索キーワードとしては、

  • 「堂本光一 王子」
  • 「増田貴久 似てる芸能人」
  • 「上田竜也 顔文字」
  • 「山田涼介 2014」「山田涼介 2015」
  • 「中島健人 伝説」

などがあります。堂本光一や中島健人に関しては、キャラクターが確立されたものであることが想像できます。また、「上田竜也 顔文字」を調べてみると、KAT-TUNメンバーそれぞれの顔文字が決まっているという文化に触れることもできました。他のグループも同様にすべて決まっているのか、今後調べてみたいです。


Google画像検索API

さらに、「山田涼介 201X」という検索クエリは想像していなかったため、改めて自分で検索してみたところ、各年次がキーワードとしてサジェストされました。これは、それぞれの年のタレントの活躍を見たいという行動からくるものなのだろうか、と今は推測しています。(詳しい方いらしたら、教えて下さい)

最後に、上述した「山田涼介 201X」に関して、Google画像検索のトップにヒットするもののみをセルに表示してみたところ、タレントの成長過程を見てとることができました。


参考


スティーブン・D・ラパポート(2012)『リッスン・ファースト!』


Posted on Apr 19



本書では、ソーシャルメディアアカウントを通じた顧客との対話だけでなく、リスニングを通じてマーケティングに活用するためのエッセンスと事例を紹介しています。パート1を中心に、下記に要点整理します。


  • リスニング

    • 誘導の有無に関わらず、自然に発生した人々の会話・行動・シグナルを研究し、人々の実生活に基づいた意見をブランドに取り入れること (p.3)
  • ソーシャルリスニングにおける2種類のリサーチ (p.7)

  • 参考:http://listenfirst.buildcapacity.com/2011/01/05/social-media-monitoring-is-not-research/

    • ソーシャルメディア・モニタリング (戦術的)
      • オンライン上のブランドに関するコメントを日々トラッキングし、広報、ブランド保護、業務活動、顧客サービス、社会活動、エンゲージメント構築などに利用する
    • ソーシャル・リサーチ (戦略的)
      • 自然に発生したオンライン上の会話のカテゴリを分析し、人々の行動の背景、彼らの生活におけるブランドの役割、そしてブランド所有者から見た商品、ブランド、コミュニケーションの意味をより深く理解する


  • リスニング・リサーチのメリット (p.8)
    • スピードとタイミング:日単位で方向性がわかる
    • 柔軟性と軌道修正:新たな手段が見つかった場合にすばやく変更
    • 調査設計:リサーチャーではなく顧客の視点で調査設計ができる
    • リサーチャーの想像の圏外の回答が得られる
    • フィルタリング:フィルタリングされていないデータを得られる
    • 規模:大きい
    • コスト:低い


  • リスニング・リサーチの大きな流れ (p.12)
    • リスニングのための組織作り
    • ビジネスのゴールと絡めた目標設定
    • KPI (重要業績評価指標) の定義
    • リサーチ対象 (最適な意見や会話のソースの決定) の決定、下記の条件を満たすもの (単に人気のSNSを選択してはいけない)
      • 参考:http://www.b-eye-network.com/view/12244
      • 論点性:興味のある情報が十分含まれているか
      • 集中性:関連情報の密度が高く無関係の情報が少ないか (ノイズに対してシグナル比が高いこと)
      • 現在性:情報がタイムリーか
      • 権威性:情報が信頼できるか



放送大学「身近な統計('12)」第1回メモ


Posted on Apr 19



授業の情報


導入1:ナイチンゲールと統計のかかわり

  • 統計学者としてのナイチンゲール

  • 統計的マネジメントサイクル

    • Problem
    • Plan
    • Data
    • Analysis
    • Conclusion & Improve
    • Control & Check


導入2:統計の重要性

  • 統計は21世紀型ワークスキル:読み書き基礎能力のリテラシーから、数理・統計リテラシーが求められている(問題解決・知識発見方の総合情報処理能力)
    • 身の回りの課題を統計的な問題に設定する能力
    • 関連する資料・データ・情報の迅速な収集能力
    • データの分析能力
    • 結果の効果的な情報発信能力


統計と社会との接点:スポーツの戦略立案


統計はじめの一歩

  • 統計とは:統べて図る(集団の大量観察)

    • 現在の状況の計測
    • 将来の到達点の予測
    • 目標値への制御
  • データと情報、および統計との関係

    • データとは:客観的事実
    • 情報とは:個人や組織の意思決定に役立つもの
    • データ→データマイニング(統計分析や人工知能)→情報→個人や組織の意思決定
  • 統計的分析手法

    • 計量化と視覚化:統計数値や統計グラフを作成し、データの持つ情報を表現する
    • 独自の情報:データを集め、集めたデータを分析・解釈し、背後にある構造に関して結論を導き出すための方法




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